2026/08/09

30.変わらないものはない

子供の頃は本当に内気で自分の存在が恥ずかしかった。

授業中、先生に当てられ発言するのも嫌だったし
休憩時間もずっと、自分の席で本を読み、あるいは
自席でうつ伏せて、休憩時間が終わるのを待っていた。

こんな私が、もしも、生まれてすぐに
陽気でお喋りなアメリカ人夫婦にもらわれ
アメリカで生活していたら、どうなっていただろうか。

日本語を話さず英語だけを使い
現地のルールや文化や習慣に従い
今とは全く異なる人生を歩んでいたはず。

持って生まれた気質はあるだろうけれど
そうだろうけど、事実を確かめることは不可能で
本当のところ、果たしてその気質とやらが
今の自分の人生に、どれだけの影響を
与えているんだろうか。

「人は変化を嫌う」と言われるように
私も学生の頃までは変化のない毎日を
送っていた。

変化を好む私のこの性質は
絵を描き始めてから生じたもの。

あるいは本来、変化を好む自分の気質が
変化を嫌う親によって閉じ込められて
いただけなのか。

先天的な気質など、本当は、後天的な環境によって
あっという間に駆逐されてしまうのではないか。

祖先から受け継いできた遺伝による体質や気質よりも
本来は、環境によって、一人ひとりの生活習慣は変わり
人生はどうにでも変わりえるのではないか。

日本国内であったとしても、
育った場所が違えば食事は違い、体質は変わる。
車社会か否かで、日々の運動量が変わる。
文化によって思考パターンや行動パターンは変わり、生活習慣は変わる。

先祖から受け継ぐDNA、
「ヒトの気質の礎」とされるDNA、
だけれど、近年になり、その配列は
変化することが明らかになっている。