子供と成人の、脳の大きさは違う。
けれど、何となく、硬い頭蓋骨に囲まれた脳のカタチは
変わることなく、成長につれそのまま拡大するだけだと
思っていた。
実際、脳の「神経細胞」の数は
生まれてから成人に至るまで
あまり変化はないらしい。
けれど、1000億個ほどの脳の神経細胞を
それぞれ繋ぐ「シナプス」の数は、
年齢によって、人によって、全く異なる。
それは、MRI検査で見れば分かる。
各自が受け取る刺激によって
シナプスは
太くもなれば、増えもする。
結果、脳の体積は大きくなり
けれど、シワシワで軟らかい脳ミソは
硬い頭蓋骨の中で、表面積が増えることはなく、
ギュッと、よりシワシワになっていくことになる。
シワが太く、多いほど
ネットワークが強固に広がり
出来る事が多くなるということに、
つまりは
賢者の脳にシワが多く
認知症患者の脳にシワが少ないことに
合点がいく。
脳が様々な刺激を受けると、神経細胞から
アドレナリンやドーパミンなど、
100種類以上あると言われる神経伝達物質が
放出される。
知らなかったことを知り「あぁ!/aha! 」と感じ
あるいは喜怒哀楽を感じて
神経伝達物質が放出される。
そして放出された物質を受け取ろうと
神経細胞が突起を伸ばし、
神経細胞と神経細胞がつながり
シナプスが増え、太くなる。
一人の男性が、若年性認知症を克服した経験を
テレビで語っていた。
男性はその体験を、不意に襲われた
先天的な病のように、話していた。
医者や教師が、退職後に
認知症になるとよく聞く。
認知症になる高齢者の話も
テレビでよく取り上げられる。
けれどどういう生活を送っていたかに
焦点が当てられることはない。
認知症や鬱病は、遺伝によって起きるのではない。

