2025-10-18

21.好奇心

色鉛筆で絵を描き始め、2002年11月に初めて個展を行なった時のこと。

絵の額装をした額縁店で、貸しギャラリーの情報誌をもらい、個展が開ける大阪市内のギャラリーを探し回った。交通の便が良く、手頃なギャラリーが、南森町で見つかった。

近くには、毎日聴いていたなラジオ局FM802がある。朝の番組を担当していたDJヒロ寺平さんに絵を見てもらいたい!と思い、案内状を添えて手紙を書いた。

個展が始まり2日目。ヒロさんが会場に来てくれた時の様子は、今でも鮮明に、記憶に焼き付いている。

会場の奥で旧友と話をしていた時、ギャラリーに訪れた背の高いヒロさんは、入り口を照らす日光を背に受け、顔は見えず、黒いシルエットになっていた。

まさか、ヒロさんじゃないよなぁ、、と思い、声をかける勇気が出ず、一枚一枚、私の絵を見てくれるその姿を目で追った。ヒロさんだとはっきり分かっても、すぐには足が前に出ず、声をかけることができなかった。私はその時、本当に腰が抜けていたんじゃないかと思う。絵を見終わったヒロさんに、やっとのことで自分の名を名乗り、お礼を伝えた。ひと言ふた言、ヒロさんが質問をしてくれたことは覚えている。けれど、何を聞かれたか、何を答えたかは緊張しすぎて覚えていない。

その2日後、スタッフの方が会場に来られ、翌朝金曜日の放送で、個展の紹介をしてくださると言う。おかげ様で放送を聞いたリスナーの方々が、本当に沢山見に来てくれた。盛況ぶりに、ギャラリーのオーナーも驚いていた。

あれから23年が過ぎ、DJを引退されたヒロさんが、再びラジオに復帰しているのをインターネットで知った。10月13日(祝)に放送される番組「ヒロTのポストカードミュージック」で、心に残る一曲とその思い出を書いたハガキを募集している。

早速ハガキを書いた。覚えてくれているとは思うけれど念のために、赤いピーマンの絵も添えた。

当日になり、朝からパソコンで作業をしながら、以前と変わらないヒロさんの声と懐かしい名曲を聞いた。

そして「続いてのリクエスト、こちらは大阪、都島区のイロハカラーさんからいただいたリクエスト・・」、私のハガキが紹介された。私はパソコンを打っていた手を止め、息を止め、手を合わせた。こっぱずかしく、でも言葉にできないほど嬉しく、私のリクエスト曲がかかる間、ニヤケ顔でクマのように部屋中を歩き回っていた。

ホントのホントの本当に嬉しくて、また心から感謝した。


・・・


以前、初個展開催のブログを投稿した時
ヒロさんの名前を勝手に挙げるのは失礼と思い書かずにいました。


けれど今回は、思い出を放送で紹介してもらえたから、書かせてもらいました。


番組は、2025年10月20日まで聞き逃し放送で聞くことができます。

↓ ↓ ↓
NHKラジオ らじる★らじる『ヒロTのポストカードミュージック』


どの曲をどの順番でかけるか考え尽くされたヒロさんの入魂の番組を

初めから終わりまで聴いてほしい。

なんなんでしょうか、言葉にできない心地よさ。
私は既に何度も聞いています。


・・・



聞き逃してしまった第一回目から、この後もずっと残っていればいいのに。リクエストが読まれたところは音声アプリで保存済み。送ってもらったサイン入りハガキも、その音声も一生の宝物。