脳は左脳と右脳に分かれ、大脳(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)、間脳(視床脳、視床下部)、脳幹(中脳、橋、延髄)、小脳がある。
言語、数字、絵画、運動、音楽などの刺激を受けると、それぞれ異なった脳の分野が機能し、また生命維持を行なっている。
脳が刺激を受けると、刺激によって100種類以上ある情報伝達物質の中の特定の物質が神経細胞(ニューロン)から放出される。そして放出された物質を受け取るため別のニューロンが突起を伸ばし、ニューロンとニューロンがつながる。そのつながりをシナプスという。
1000億個ものニューロンひとつひとつに、1万個ほどのシナプスのつながりができている。シナプスのつながり、ネットワークこそが長期的な記憶の正体だ。
神経細胞同士のミクロなつながり/京都大学総合研究推進本部
https://note.com
記憶のメカニズム/WIRED
https://wired.jp
脳はこうして記憶する/日本学術会議
https://www.scj.go.jp
例えば、自転車に乗れるように何度も繰返し練習する時の脳内では、乗れるように思考する大脳がはたらき、身体を動かすため小脳がはたらき、その他、視覚野や各分野のニューロンが数多くつながり、自転車に乗るためのネットワークがつくられる。
健常である限り、一度乗れるようになった自転車の乗り方を忘れることはなく、あるいは、ひらがなやカタカナや簡単な漢字を忘れることはない。
繰返し行なう習慣や心地良い刺激によって、シナプスはつながりネットワークは広がる。ネットワークが広がると知識や知恵や出来る事が増えていく。
逆に、不慣れな外国語や機械操作などは、覚えにくくまた忘れやすい。脳が心地良さを感じず、神経伝達物質が分泌されにくければ、シナプスはつながりにくい。また過度のストレスによって抑制性の情報伝達物質が放出され、シナプスは途切れ、ネットワークの広がりは減る。
シナプスのつながりは、いわゆる脳のシワ。健康な脳には、左右バランス良くシワが多い。快楽や苦痛などの刺激をどう感じるか、どう捉えるかは、人それぞれ違う。脳のシワは、自分次第で増やすことも減らすこともできるということだ。
かつて、脳の神経細胞(ニューロン)は死滅すると新たに補われることはないと考えられていた。しかし近年の研究によって、大脳下部に位置する海馬で、年齢に関係なくニューロンが新生されることが解っている。海馬は短期的な記憶の保持を司る。
海馬とは/Brain Suite
https://brainsuite.jp
一夜漬けで試験勉強の暗記をしても、いずれ忘れる。一度や二度の絵画レッスンやスポーツや楽器の練習で上手くなることはない。海馬で保持された短期的な記憶は、何度も何度も繰返し刺激を与え、ニューロン同士がつながり、シナプスができ、脳の各分野で長期的に保たれる。
ところが一度や二度の練習で簡単にできる人もいる。体質的に生まれ持った情報伝達物質の量や質、先天的なシナプスのつながりやすさが、おそらく才能やセンスと言われるものかもしれない。
けれど、同じ人間だから、シナプスをつなげる要素は私にもある。この脳のしくみを知ってから、シナプスを増やすための栄養や休養や運動の必要性を感じ、物事の捉え方を変えることにした。
